パイオニア製プラズマTV用リモコンの再修理に挑戦

以前、パイオニア製プラズマテレビのリモコンPDP-507の修理記事では学習リモコンを買う予定にしていたが、買う前にもう一度修理にトライしてみました。(リモコン分解の仕方はページ最後にある以前の記事を参照してください)

分解してみると良く使われてるボタンの配線パターンは基板が黒ずんで汚れています。どうも接点部分の配線は表面を炭素でコーティングしてあるようでそれが擦れて基板を汚してしまっているようです。なので使い込んでいない接点は基板は綺麗で配線パターンは真っ黒でした。



もう一度、ネットで調べてみると

①アルコールなどを使って綺麗に洗浄する
②アルミ箔を両面テープで貼る
③電卓の接点を切り取って張り替える

前に、①を試したのですが、直ぐに駄目になってしまいました。今回は完全に分解してお湯などを使って綺麗にしてから表面をドライバーなどで少し擦ってアルコール洗浄をしてみました。直る接点と駄目な接点がありました。

完璧に直したいので③を試してみました。壊れて捨てる予定の電卓があったので分解してボタンをリモコンの接点で動くか試してみたところ、駄目な接点も動作するのでこの方法で直すことにしました。



写真の右は電卓の接点をハサミで薄く切り離した状態です。厚みあるのでリモコンの接点をハサミで同様に切って薄くしました。そこにこの接点を貼り付けます。




上手くいきました。しかし.....
リモコンの接点部分はシリコーン樹脂のようなゴムでできているため、私の場合は接着剤が上手く付きませんでした。また、リモコンを薄くするのも意外と大変です。

シリコーン樹脂はセメダインの「スーパーX」系などでないと上手くつかないようです。



電源ON/OFF接点だけこれにしましたが、後はアルミ箔作戦に切り替えました。細かい作業になりますが、両面テープで何とか貼り付けることができました。




アルミホイールに両面テープを貼り、角が残らないように丸くなるようにハサミで切ります。切り方は先ず正方形に切り取ってから尖った四隅を切って正八角形なるようにします。その後、両面テープを剥がしますが、意外とこれが難しくて根気が必要です!!

全部貼り付けるのは大変なので、上手く動作しない、或いは良く使っていたボタンだけアルミ箔作戦で修理しました。つまり、チャンネル「1」~「9」と音量の「+」「-」の11個だけアルミ箔を付けています。

アルミ箔が波打つようなら楊枝などを横にして軽く伸ばせばOKです。上の写真の右下は電源ボタンで電卓の接点を張り替えた状態です。

完璧に直って、軽くボタンを押しただけで反応するようになりました。後はどのくらい耐久性が持つかどうかですが~~~

もう少し調べてみると「接点復活剤」なる商品があるようですが、これはどちらかと言うと汚れを落とすタイプのようで磨耗した接点にはあまり効果はないようで、私のような症状だと期待できないようです。

追伸:修理した以外のボタンが、また、接触不良になったので再び修理してみる

今回はチャンネルのアップダウンと地上デジタル選択ボタンが利かなくなったのでアルミ箔を貼り付けることにしました。以前、修理したアルミ箔のボタンはベッタリと平たく奇麗に張り付いていました。