米国株の取引を始めるときに知っておきたい豆知識(手数料、税金等)

 


何年か金融商品の取引をすると気になるのが景気のいい「米国株」。投資信託やETFで間接的には購入できるけど直接購入してみたくなったので試してみました。

その時に、日本株との違いが色々分かってきたのでまとめてみました。

米国株はどこで買えるか

証券会社選び

株取引なので証券会社ですが、最近は多くの証券会社で取り扱っていますが、自分が口座を持っている証券会社で「米国株」を取り扱ってないと新規に口座を開設しないといけません。大手のネット証券ならほとんど扱っています。

取扱い銘柄数、手数料などを考慮すると「SBI証券」「マネックス証券」「楽天証券」辺りが候補として上がります。

株式購入単位

日本の株式は、証券会社の個別サービスを除いて100株単位でしか原則、取引ができません。米国の株式は嬉しいことに「1株」単位から取引ができます。

この1株って嬉しいですよね、米国株は高額なことが多いので100株単位だと試しに購入するのがなかなか勇気がいります(笑)

購入手数料

日本の株式の場合、多くのネット証券が個人が取引する少額だと大体が無料なところが多いともいますが、米国株の時は一般に約定代金の「0.45%」前後が手数料として取られます。ここから証券会社が利益を得ているのでしょうか

ただ、証券会社によってはこの手数料を無料、或いは、かなり低く設定しているところもあります。これができるのは米国株を購入するには為替手数料が別途発生するからです。

為替手数料

米国株を購入するには「ドル」が必要です。つまり米国株を購入するときには証券会社にドル口座を開設し、そこからドルで米国株を購入することになります。

このドル口座にドルを入金する方法には一般的には3つあります。

①証券会社の円口座から事前にドルへ換金してドル口座に入金して米国株を購入

②取引毎に自動でドルへ換金して米国株を購入

③特定(銀行指定がある)の銀行口座からドルで証券会社のドル口座に送金

米国株を売った時はドル建てでこのドル口座に入金されます。以後、米国株を購入するときはこのドル口座にあるドル資産が優先して使われます。

そこで気になるのが為替の手数料です。例えば「1ドル」を換金すると

大手銀行→1円(りそな銀行は50銭)、証券会社→25銭、FX→数銭以下

証券会社はここで利益を出すことになります。それにしても銀行は現金化するためなのか結構高いですね~~

一般に「円→ドル→円」と日本円に戻すと往復なので、手数料が倍になりますが、マネックス証券は[円→ドル]→0銭 [ドル→円]→25銭と差別化を図っています。

取引に関わる税金について

売却益

米国内では課税されないため日本株と同様に「20.315%」課税されます。どうも、ドル建て時点で利益が出ると円に換金しなくても円換算で税金が徴収されるようです。

配当金

米国株は配当金が日本株に比べていいことが多いので重要ですが、残念なことに先ず、米国で自動的に「10%」課税されます。その後、日本では売却益同様に「20.315%」の課税が乗っかるので合わせて「30.315%」になります。正確には

 (100%-10%)*0.20315+10% → 28.2835%

但し、2重課税になるために日本国内で確定申告をすればこの「10%」を還元してもらうことはできます。配当金の税金対策をすると

①NISA → 10%

②特定口座(源泉徴収なし) → 20.315%(確定申告)

③特定口座(源泉徴収あり) → 28.2835%

米国株取引の注意点

取引を開始するには取りあえずドル口座を開設しなければなりませんが、私の場合はたまたま、口座開設してある複数証券会社が米国株を取り扱っていたのでネット上で申込んで直ぐに開設できました。米国株取引で大変だと思ったのは

①日本株に比べて情報量が圧倒的に少ない

②世界的な有名会社ぐらいしか投資しづらい

③為替の影響を受けるので利益予想がたてづらい

特にこの為替が曲者で長期投資でも、短期投資でも、結構影響されます。私は外国為替のFXで最近はドルだけで少額取引してるので、ある程度は為替の大変さは理解しているつもりです。つまり

[株価のアップダウン]✖[為替のアップダウン]

不確定要素が2倍になるので、米国株取引経験が十分でないため、思った以上に大変だというのが実感です(笑)