クリーミーな泡と上手に付き合うと、ビールは一段と美味しくなる


ビールにとって「泡」は大切!
泡のなくなった気の抜けたビールは不味い!





泡の働きはビールを注いだときに空気を遮断する蓋の役目をしていて

①ビールが空気にふれて酸化することにより不味くなることを防止
②ビール中の炭酸ガスが逃げて気が抜けることを防止

店で飲んでも家で飲んでも、泡が上手にできていると見た目にも美味しいし、飲んでも、実際美味しい。







美味しいビールの泡を作る方法


ビールメーカーのホームページ『サントリー』『サッポロ』『キリン』に注ぎ方がいろいろ推奨されているけど基本的な内容は、同じ感じ。


私が実際に『エビス記念館のツアー』で習ったビールの注ぎ方は

①約30センチの高さから注ぎ、グラスの半分以上まで泡立てる
②しばらく待って粗い泡が消えたら静かにビールをグラスの9割程度になるまで注ぐ
③真ん中に静かに注いで、泡がグラスの上1cmぐらいまで継ぎ足す

最終的には「泡:ビール」の見た目の割合が「3:7」になるのが美味しく見える理想形のようです。

普通に注ぐよりは泡の持ち時間は長くなりますが、私の経験では長くても3分前後で消えてしまうのでそれまでに美味しく飲みきるのがいい。なので、あまり大きなグラスはゆっくりビールを味わえないかもしれませんね(笑)



グラス汚れと専用スポンジ


きめ細かい綺麗な泡を発生させるにはグラスの完璧な洗浄が必須。特に、油汚れは大敵で、できれば専用のスポンジを用意したほうがいい。兼用にすると他の食器を洗ったときの油の汚れの影響がでてしまいます。

綺麗に洗浄して、瓶を逆さまに立てて自然乾燥すると泡は30秒ほど伸びる感じです。



グラスの温度


ビールを注ぐ前にグラスを5分ほど冷蔵庫で冷すと、常温のグラスより15秒程度は泡のもちがよくなる感じです。但し、冷凍庫で冷やすと逆効果なので程ほどに。多分、冷凍庫だと水滴が凍って付くために悪影響が出てくるようです。



泡を残すビールの飲み方


ビールを飲むときは泡も一緒に味わうため段々と減ってしまいます。基本は泡をなるべく吸い込まないようにゆっくり飲むことしかありません。





泡を復活させる方法


ある程度、泡を復活させることはできますが、もともとビール内にある炭酸ガスを使うので何時も綺麗な泡が復活するとは限りません。裏技的な使用になると思います。

割り箸を使う


2本の割り箸でビールの泡を復活させることが簡単にできます。グラスの中のビールをかき混ぜるとどんどんと泡立ってきます。普通の箸ではなくて割箸が重要です。
割箸には凸凹結構あるのできめ細かい炭酸ガスが泡立ってきます。表面が綺麗に処理された箸ではなかなか、きめ細かい泡の発生は期待できません。


塩を入れる


私も知らなかったのですが、塩をひとつまみ入れても、ビールの泡が復活するようです。
塩以外でも砂糖等でもOKのようですが、塩が一番、味的には最適なようです。もともと、おつまみの枝豆などは塩味なので、塩とビールは相性抜群なのでしょう!!




その他の泡情報

なかなか、綺麗な、クリーミーな「泡」を発生させるのは手順や管理が意外と大変です。以下は、もっと大胆に「泡」を楽しむ方法です。これらの方法は泡だけ追加する事ができるので長くビールを楽しむこともできそうです。


振動で泡を作る電動サーバー


缶ビールに装着して振動でサーバーのようにきめ細かい泡を作る製品がいろいろと出ています。試してみると確かに綺麗なクリーミーな泡が簡単に発生します。




グリーンハウス以外にタカラトミーアーツが同様な商品を販売していますが、このサーバーが見た目私は一番気に入ってます(笑)

ただし、缶ビールの直接装着するタイプは洗浄をこまめにする必要があります。使用する価値は十分感じますが、洗浄のために分解が必要であり意外と面倒臭いかもしれませんが、誰でも一定以上のクリーミーな泡が簡単にできます。


ペットボトルで泡だけを作る



ちょっと邪道な気もしますが、少量のビールをペットボトルに移し、思い切り振ります。思い切り振るので泡だらけになりますが、この泡を気の抜けたビールに追加して泡を作ります。

こうやって作った泡は少し温度が高いので若干、違和感がありますが、業務用のビールサーバーも同様な方法があるので...