買収で株式が上場廃止になったとき、実際にどんなプロセスで進むのか(パイオニア)




以下、私の体験談です、参考まで!!

2018年12月7日
パイオニアは香港系投資ファンド(ベアリング・プライベート・エクイティ・アジア)の傘下に入って経営再建計画で合意し、既存株主からも約250億円で株式を買い取ると発表した。

2018年度中には東京証券取引所で上場廃止となった企業は60社以上で、同業のクラリオン、アルパインの2社も上場廃止となっている。

12月7日の終値は88円だったが買い取り額は1株あたり66.1円と発表したため、途端に市場は買い取り価格に。今回は直に現金する必要がないので最後まで株を持っていることにした。実際、上場廃止までほぼ買取値前後で動かなかった。



2019年1月25日 
臨時株主総会で正式に上場廃止が決定。株主総会には出席しようと思ったけど時間がなくて欠席しました。

2019年3月8日~2019年3月26日 
整理銘柄指定される。26日は最後の取引が行われ、株価は前日と同じ65円だった。3月中に証券会社から何か説明のようなメールが来ていた。

2019年3月27日 東証1部上場廃止
今後の予定に関してどういう処理で進むのか何処からも連絡がなかったような気がする。

5月になってホームページを見ると5月31日までに「交付金銭領収証」が郵送されてきて金融機関で現金化することができるらしい。

2019年5月31日 「交付金銭領収証」を受領
5月最後の週は何となく郵便物が気になったが31日の最終日にようやく受け取ることができた。

私は配当金を銀行口座に指定していないので郵便局で現金化した。少ない金額ですが、ちょっと贅沢な飲み代ぐらいにはなりそう。現金化するときには受領印が必要だったけど忘れたので出直しをした。

でも三文判でOKなら何でサインじゃいけないんだろう、意味のないシステムと思うのは私だけ?どうも、この条件は「捺印」「捺印 or サイン」は企業が指定するみたいですね。



MBO(経営陣買収)やTOB(公開買付け)などと違って今回はファンドに買収されるため安値で買い取られてしまう。

塩漬け状態の「株」が合併やTOB(公開買付け)などの対象になったらどうなるのか?


どうせ、ただ同然なら株券をそのまま塩付けにして再上場に期待したかったけど、会社法第235条その他の関係法令の定める手続で強制的に買い取られてしまった。

再上場の利益はファンドが独り占め目的みたいな会社更生法ってどうなの?(笑)
ファンドとしては株券が紙切れになるより少しでも現金化できるほうが得でしょ、ってことなんだろうけど~~