数年単位で乾電池を使う場合はコスパはパナソニックのeneloop(エネループ)が一番




単3電池が切れて慌てて探したけど単4のエネループが2本見つかった。散歩がてら電車に乗ってダイソーで「単4→単3変換」を購入しようとしたが、何故か「単4→単3変換」だけ売ってなかった。余り需要がないのかな??

取り合えずダイソー製(8本)ではなくて富士通製、単3(6本)を購入。目的が変わってしまったので量販店でもう一度探してみた。今度は「単4→単3変換」しか売ってなかった。今後のために一応、250円で購入して帰宅。

家で確認してみると懐中電灯の電池は「単3→単1変換」でセットされていたがすでに電池切れで使えない状態。もしものために「変換」は必要なので買っておいても損はないと思いつつ、最適な電池の使い方を考えるために色々調べてみた。



電池の電圧はすべて1.5Vなのでサイズが違うのは、使える時間が違うからだという事は直に想像できます。

電池の容量は一般的に「W(mAh) = I(mA) × t(h)」という式で表します。最近、スマホのバッテリーで容量表示に使われてきていますが乾電池では書かれてません。

3000mAhの容量だと300mAの電流を使い続けると10時間は持つという事を表してますが、実際に使えるのは電圧も下がってきたりして7割前後かもしれません。




上図はアルカリ電池の例ですが、サイズが一つ上がるほどに容量が2倍程度大きくなるようです。なので懐中電灯のように電流をたくさん使う機器では「単3→単1変換」で使うと長く使えないのでいざというときに電池切れ状態になる可能性大、一時的に使う時にしか役に立たない事がわかります。




次に乾電池と充電池(ニッケル水素、パナソニック製)を比べてみます。パナソニック製は「エネループ」と「エルボタ」の2種類が存在しスタンダード系は、どちらもほぼ容量は1900mA以上となってます。つまりアルカリ乾電池とほ置き換えても問題なく使える性能です。

正確に言うと電圧が最初から1.2Vなんで、若干、低めですが現在の機器は問題なく動作します。




充電式なので何回も使えることを考えると乾電池よりコスパは良さそうですが、初期投資、つまり充電池の値段が一桁高いのが問題になります。LED電球と同じで長く使うと元が取れる製品です。

ダイソーで一番安いマンガンの単3乾電池を購入すると100円(8本)なので12.5円/本、amazonなどで一番安いエネループは1000円(4本)程度なので25円/本。約20倍はコストが違います。アルカリ乾電池なら多分10倍程度の差になります。

充電器はセットで買えば2000円前後で購入できます。一回の充電にかかるコストはTEPCOの計算ではスマホ1回分でも0.4円程度なので、ほとんど無視できそうです。

エネループの充電可能回数は約2100回(充電容量が60%まで劣化)なので寿命は気にしなくて良さそうです。

初期投資として「充電器+4本」+4本で4000円ぐらいで購入できれば1本辺り500円になります。アルカリ電池の代わりなら20回程度で逆転します。3年程度で元が取れそうです。ゲームなどに利用してる場合はもっと短時間で20回は超えそうですが(笑)


パナソニックを選んだ理由は品質が安定したメーカー品で市場を独占しているからです。勿論私も愛用者ですが!

バッテリーに関しては安物は自己放電が早かったり充電回数が意外と少なかったり
、発火などの故障が起こる可能性があるので単純なコストで選ぶのは注意が必要です。

ここからは余談になりますが、パナソニックには『エネループ(旧三洋)・エルボタ』があります。三洋を吸収したときに性能が良いエネループをエルボダに統合できなかった経緯があります。性能がよくてコストも安いんですから、私はエネループ派です。





選ぶときに一つだけ注意が必要で、それは充電器です。

①パナソニック
 ○ エネループ
 ○ エボルタ

②三洋電機(旧型)
 ○ エネループ
 × エボルタ

③パナソニック(旧型)
 × エネループ
 ○ エボルタ

要は統合前の充電器はエネループ、エルボタどちらかしか対応していないという事です。

という事は充電池と充電器はペアで買わないと使えない事になると、安い充電池を買っても充電できないという事??

パナソニックのホームページにも「実際的には充電の途中までは何処の充電器でも充電は可能です。」と書かれてます。

他社製充電式電池をパナソニック製充電器で充電すると

 ①過充電状態のくり返し  ⇒ 液漏れ、短寿命
 ②充電不足・充電量のアンバランス  ⇒ 液漏れ、短寿命
 ③充電時の異常発熱による電極の劣化  ⇒ 短寿命

などの不具合が発生する原因になるらしい。

問題は充電完了付近の特性が各社毎に異なるため、100%前で充電が終ったり、100%過ぎても終らない過充電状態が続いたりして100%充電が出来た時点で充電を停止する事ができない事が問題のようです。

スマホはスマホ本体に検出機能があるので充電器を選ばないけど乾電池タイプは充電器本体にその機能があるためのようです。

つまり、安い充電池を購入しても充電器も買い替えなければいけない。そうしないと電池寿命が短くなるけど気にしないならOK。どう考えるかは自己責任でお願いします!!

使い捨てなら100均電池が一番ですが環境問題も考慮するとエネループですね(笑)