「伸びた袖口が復活」はセーターの状態次第

気に入ったセーターは虫食いとか痛んでなければ愛着が沸いて毎年、身に着けるが楽しみ。しかし、長年使うと段々、袖口とかが伸びてしまうのは当たり前。




ネットやテレビで「伸びてしまったセーターやカーディガンの襟や袖を...」を復活させる方法とかが溢れています。そこで実際に実践してみました。

最初に試した方法は一番簡単そうだと思った「50℃の温水で30秒ほど漬けると元の戻る」を試してみました。

しかし、50℃って温度計ないとわからない。ここは学生時代に習った物理学(理科)の知識を総動員して温度計無しで50℃の温水を作ってみましょう。

沸騰した水は100℃ 但し、気圧が低い高地では若干、沸点が下がりますが
水の熱量=水の質量(g) × 変化した温度(℃)

因みに、水1gの温度を1℃あげるのに必要な熱量が1calです。

例えば
100℃で100gの水を50℃になると逃げる熱量は
  100g×50℃→5000cal
普通の水道水15℃として100gを50℃にするのに必要な熱量は
  100g×(50℃ー15℃)→3500cal

計算上は100℃のお湯75gと15℃のお水100gで50℃の温水170gができそうです。でも、実際は沸騰したら直ぐ使うので100℃まで完全に上がってないことや、洗面器など混ぜる器に熱が逃げることなど考慮すると、単純に同量の100℃のお湯と水道水を混ぜるだけで少し50℃を超えるお湯ができました。混ぜるときは水道水にお湯を注いだほうが洗面器などの器を傷めないと思います。




50℃のお湯も何とか目処がついたので実践編です!!

結構大きなセーターなのでお湯の量が少ないとセーターを直ぐに温度が下がってしまうので注意が必要です。ネット情報通り、30秒ほど漬けて様子を見ました。その後、襟と胴回りも漬けてみました。

結果は、気持ち変化があった程度で期待ほどの効果は出ませんでした。乾かす過程で今度はドライヤーを出して乾かしてみました。先程よりは少しは縮まった感は出てきました。

やはり、伸びすぎてしまった量が多すぎるとあまり大きな期待は禁物ってことですね。
そこでもう少しネットで調べてみました。

見つけたのが、60℃のお湯に3分程度、長めに漬けるともう少し効果があがると言う記事が見つかりました。




試してみると、前回よりは少しは効果が上がった気がします。縮ませて直す方法はセーターの状態次第で効果がアップダウンしてしまいます。状態に応じて縮み具合を確認しながら温度などは調整したほうがいいようです。

上手くいかないときは何回も試してみれば良いと思いますが、やり過ぎると色あせsるかもしれもせんが、十分に使い込んだセーターなら余り気にしないでもいいかな~~

十分な効果を期待するなら、早めに対応して効果を出したほうが、完全に伸びきった後ではかなり厳しいかもしれませんね(笑)