ウォッカはアルコール度数が高めの蒸留酒なのでそれなりの値段がします。しかし、カクテルにして飲む場合、一般的には10%以下のお酒にして飲むことが多い。
「無味無臭」的で蒸留酒と言えば焼酎の「甲類」に近い気がします。カクテルにするならひょっとして代用できるのではないかと思い色々試してみました。
ウォッカと焼酎(甲類)の違い
製造方法の違い
一般的に製造工程の「発酵」→「蒸留」→「加水」までは同じで最後に「濾過」をするかどうかの違いだけです。どちらもピュアなお酒を目指すと言う目的は同じなので似ていますね。
一番の違いの「濾過」は白樺の炭を使用する事により、味わい成分(アルカリイオン)が溶け出し、アルコールと水との結合しやすくなりまろやかさを生み出すと言われています。
私の個人的な考えでは
「白樺の炭の濾過」⇒「昔は蒸留設備の状態が悪くて臭いなどが残る」
ために必要になった。また、白樺の炭を使ったのはもともと「ロシアは白樺の木が豊富」だったからと思います。
現在のホワイトリカーや酎ハイ用の焼酎は蒸留過程、加水などを工夫して濾過過程がなくても無味無臭になるように頑張っています。
アルコール度数の違い
ウォッカは強いお酒でアルコール度数は40%以上が一般的ですが、焼酎はアルコールは36%未満に決められています。
焼酎甲類は普通は20~25%ですが、梅酒などの果実酒をつくる「ホワイトリカー」はギリギリの35%になっています。
実際にウォッカから焼酎「甲類」に変更したカクテル
基本的な変更方法
できるだけウォッカに近いカクテルにするため、カクテルのアルコール度数を同じにする方法です。
一番簡単なのはホワイトリカーを使う方法です。アルコール度数が35%なのでほぼ、アルコール的にはウォッカと同じなので、香りが気にならないならば簡単です。
普通の焼酎作るカクテルにおいて[ウォッカ:果実:氷]の割合を[1:2:2]で作るとするとアルコール量の割合は数値的には「0.4」になります。
ウォッカの代わりに焼酎にするとアルコール度数は約半分になるので倍の焼酎が必要になります。二倍のままでカクテルを作ると焼酎の水分が倍になるので果実の味が薄く感じてしまいます。そこで以下のように氷の量を半分にします。
[ウォッカ:果実:氷]の割合を[1:2:2]
[焼酎甲類:果実:氷]の割合を[2:2:1]
この割合にして果実以外、氷を含めた水分量を計算すると
1×(1-0.4) → 0.6+2=2.6
2×(1-0.2) → 1.6+1=2.6
丁度、同じになります。飲むときは少しずつ氷も解けて水になります。しかし、氷が少ない分、冷えないといけないので焼酎等は少し冷やしておきましょう。
「缶酎ハイ」系のカクテルは原料を良くみるとウォッカが使われているがよくあります。ある意味、これは酎ハイではなくてウォッカハイですね(笑)
私がウォッカに一番近いと思っているのは「Wihte pack」という焼酎です。
搾りたてオレンジ(柑橘類):ホワイトパック:炭酸=1:1:1
に氷を加えて飲む方法です。
税法では
①アルコールが20%以上ある酒類をベースにすること
アルコール度数が20度未満だと、再発酵してしまう可能性があるからでしょうか?
②米や麦、ぶどう等を混ぜる事は不可
混ぜてはいけない原料が記載されています。例えば、米、麦、ぶどうなどで発酵してしまう可能性があるからでしょうか?
③販売は不可
旅館や飲食店で自家製の梅酒を提供するのは、前もって税務署に申請してOKをもらっているから可能ですが、個人では難しい駄目でしょう(笑)
アルコール度数40%で不純物を含まないこだわりの製造方法(4回の蒸留と3回の濾過)をしているウォッカもあります。
やはりウォッカは焼酎に比べて無味無臭感が勝っている感じなので、焼酎で代用するカクテルに使う果実類は、「香り」や「味」が強めを私はお勧めします。
酒税法に関する豆知識
カクテルはお酒に果実などを混ぜて新しいお酒を作ることですが、酒税法で色々な制約があります。個人で作っても法律上は引っかかる作り方もあるようです。税法では
①アルコールが20%以上ある酒類をベースにすること
アルコール度数が20度未満だと、再発酵してしまう可能性があるからでしょうか?
②米や麦、ぶどう等を混ぜる事は不可
混ぜてはいけない原料が記載されています。例えば、米、麦、ぶどうなどで発酵してしまう可能性があるからでしょうか?
③販売は不可
旅館や飲食店で自家製の梅酒を提供するのは、前もって税務署に申請してOKをもらっているから可能ですが、個人では難しい駄目でしょう(笑)
アルコール度数40%で不純物を含まないこだわりの製造方法(4回の蒸留と3回の濾過)をしているウォッカもあります。
やはりウォッカは焼酎に比べて無味無臭感が勝っている感じなので、焼酎で代用するカクテルに使う果実類は、「香り」や「味」が強めを私はお勧めします。