オーディオテクニカ「ATH-A500」のイヤーパッドとプラグを交換してみる

最近はコンパクトなイヤーフォンばかり使っているんでたまには少し高級感があるヘッドフォンで聞いてみたくなりました。

そこで、今年のGW連休は10年以上、修理せずにほったらかしの壊れてままのオーディオテクニカの「ATH-A500」ヘッドフォンを修理してみることにしました。




最初は専用パーツのイヤーパッドを調べてみました。かなり古いモデルなのでもうないかと思ったらありました。

HP-A900」 → ATH-A900/700/500用

HP-A900X」もATH-A500のイヤーパットとして試した方がいて使えるみたいですが、対応機種にはなっていません。

ネットで調べるともう少し高級感がでる交換用イヤーパッドとして「HP-A1000」もありますが値段は倍ぐらいします。後継パーツとして「HP-A1000X」が出ていますが、これは5mmほどサイズが小さくて交換するのはかなり厳しい。





通販で買ったほうが安いのですが、その他に色々と買いたいものがあったので秋葉原まで買いに行きました。ネットで調べて在庫がありそうだった「eイヤホン」「ヨドバシ」へ。しかし、結果的には店頭にはなくて肝心な「イヤーパッド」だけは通販で買う羽目に~~

今回の修理に必要な3.5mmプラグは「ラジオセンター」の2Fで購入。
高級品なら「eイヤホン」や「千石電商」のほうが種類がありますが、最低コストで修理しようと思ったので...

千石電商では代わりにハンダゴテのコテ先を購入しました。いまあるハンダゴテは100円ショップの「ダイソー」で購入した安物で小手先がイマイチなので、交換することにしました。




久々に、秋葉原の自作部品集めに回ったのですが、すっかり様変わりしてます。
でも、まだまだ頑張ってるお店も一杯あるので安心しました!!


コテ先交換

修理の前にハンダのコテ先(サイズ直径4mm)を交換しました。チップ部品をハンダ付けするのではないので、代えたコテ先の形状は先が少し平坦になっています。代えたことによってハンダの付きが良くなったことが実感できました。




ヘッドフォンコード先の加工

オーディオテクニカ はポリウレタン被覆のリッツ線(コーティングした細い線を束ねた線)を使用しています。このポリウレタンをはがさないと半田は上手くつきません。ライターで一瞬あぶるってふき取る方法やハンダゴテを上手に当ててはがす方法などあります。

最初にハンダゴテで試したのですが余り上手くいきませんでした。最後はガスコンロであぶってコーティングを燃やしましたが、慣れないとリッツ線の扱いは簡単に行きませんでした。つまりハンダのノリが上手くいかない!!

自分で言うのもなんですが、ハンダ付けは仕事でも使っていたので、ど素人レベルではないと思っていますが...

リッチ線の色は[L]→青、[R]→赤、[GND]→金 です。覚え方はRight→Redで先ずは決まり、Leftは青か緑か白、GNDは銅線の色か黒です。

GND線はL、Rより半分程度の短めに切って処理しておいたほうが、後でプラグとハンダ付けするときはやり易くなります。





プラグとコードの接続

プラグは先端から[L]→[R]→[GND]、コードとの接続部分は中心が[L]、真ん中が[R]、一番外側が[GND]の端子になります。

構造的に中心に[L]の棒を配置し、囲むように[R]、最後に[GND]で覆っているので、上記の関係になります。

プラグは形にこだわらないならできるだけ大型なプラグを選んだほうが賢明です。小さいプラグだと細いリッチ線なので意外と1人でハンダ付けするのは大変でした。


イヤーパッドの交換

今回はコスト優先でHP-1000ではなくて以下のHP-A900にしました。




購入前に確認したい方は『交換のしかた(イヤパッド) - オーディオテクニカ』に詳しく写真付きで載っているので参考にして下さい。

意外と慣れるまでは上手くできないこともありますが、簡単には切れる事はないので、少し強引に伸ばしながらはめ込んで下さい。根気良く頑張ればなんとなると思いますが、最初はコードが邪魔にならない「Right」から試すことをお勧めします。

位置は少し繰りずれても、上手くはまっていれば回転して合わせられますから、余り心配なく大丈夫だと思います。

イヤーパッドは消耗品なので数年でぼろぼろになってしまいますが、常に清潔に汗や油などをふき取っておけば長持ちするようです。


修理時点ではまだイヤーパッドを入手していなかったので、今回はそれ以外の修理過程の内容になってしまいました。イヤーパッド交換自体は何回か他のヘッドフォンで経験済みなので私としては後で簡単に交換できると思っています。




追伸
結局、イヤーパッドはネットで在庫ありそうなお店を調べて再度、ヨドバシに行って、店頭で購入しました。秋葉原のヨドバシの場合、イヤーパッド売り場になかったので諦めたのですが、今回はイヤーパッド売り場自体がなかったので店員さんに聞いたところ在庫がありました。見つからないときはスマホ画面を見せながら確認しましょう。秋葉原のヨドバシも聞けば在庫があったのかも...



久しぶりに修理途中のATH-A500で音を出してみたのですが、それなりの迫力のある音を味わう事ができました。

まだまだ、現役で使えるヘッドフォンだと思います。今回の修理でかかる費用は電車代は除いて1500円程度になる予定ですが、それでこれだけの音が聞けるなら安かった。