キヤノン「MG5530」で突然、B200エラーが出たのでヘッドを洗浄してみた


そろそろ年賀状の季節、久しぶりにプリンタの電源を入れたら画面に見たことのない「B200」と言うエラーコメントが出てしまった。買って数年(購入は確か2014前後)使っているのでもう寿命かな?





このエラーが出るとメーカー修理以外、何もできない。ネットで調べてみるとできる事はヘッドの洗浄くらいなので、駄目もとでいろいろと試してみました。


電源のプラグを一度外し電源を入れてみる


これが一番簡単なので、取り合えず試してみました。ネットでは復活した人もいたみたいですが駄目でした。


インクカートリッジをはずしてみる


B200エラーが出てしまうと何も操作できませんが、唯一、カートリッジ交換操作だけはできました。




インク交換時の様にカバーを開けて電源を投入ると右に移動するので止まったので手動で真ん中まで引きずり出しました。

一度、カートリッジを取り外して再度取り付けてB200が消えるか試してみましたが、復活しませんでした。


インクヘッドを洗浄してみる


①上記で試した方法でインクカートリッジを外す。
②受け口だけ手前に引き出す。
③手を中に入れてインクヘッドを取り出す。
 取り出すときにはヘッドが90度起き上がって外れます。
④ぬるま湯でヘッドを洗って十分に乾かし逆の手順でインクヘッドを装着して元に戻す。




ヘッド洗浄は昔も何回か、他のプリンタで試して復活した経験があるので試しましたが、今回は復活しませんでした。


プリンタのカウンタをリセット


プリンタには印刷枚数をカウントするカウンタが内蔵されています。設定値に達すると今回のようなエラーになって動作不能になります。これは内蔵されているインクの廃タンクが満タンになって交換する時期を知らせてくれるためにあります。

これはメーカーからは公開されていないのでフリーツールを使わなければなりません。

ネットで「Service tool v3400.exe or zip」を検索してダウンロードしてください、但し自己責任でお願いします!

①Service tool v3400.exeを準備
②プリンタを電源オフ状態からサービスモード状態にする。
③[STOP]ボタンを押しながら電源ボタンを押し、そのまま状態で5秒ほど待つ。
④[STOP]ボタンのみを離し[STOP]ボタンを5回押す。
⑤電源ボタンから指を離し、緑とオレンジのボタンが交互に点灯する事を確認。
⑥Service tool v3400.exeを使ったカウンタ値をリセットする。

本当は廃インクを交換、或いはインク吸収体を交換しなければ意味がないのですが、この部分を取り替えるにはプリンタを分解しないと駄目なようなので、交換不要のときにしかこの方法は使えません。

これでも私の場合はB200は消えませんでした。




プリンタの寿命について


私もあまり気にしていなかったのですが、プリンタには、大事に使って故障が無くても廃タンクが一杯になると動作不能になる機能がすべてのプリンタには搭載されています。

廃タンクの目的は、プリンタのヘッドが乾かなくためにクリーニングなどで無駄なインクを噴射したときの受け皿として内蔵されています。たくさん印刷する人はプリンタの調子が悪くなる前にタンクが一杯になってしまう事があるようです。

ブラザーの一部のように大容量の廃タンクを内蔵してこの問題をクリアしたり、一時的にカウンタ機能を無視させて印刷する可能にするプリンタもあります。カウンタはタンク状態を直接みてていないので普通は満タンより早めに条件に達するように設定されているようです。

廃タンク交換費用は一般の修理よりは安くなっていますが、分解するため新たな問題が派生する可能性が高いため積極的にはアナウンスされていないようです。




プリンタの修理費について


プリンタは本体を安くして交換インクで儲けるという摩訶不思議なビジネスモデルです。
特別に綺麗な写真印刷などしないで普通に印刷を楽しむ程度のプリンタなどは修理代が新製品や型落ち品より高くなってしまうということが多々あります。

そこでちょっと修理代を調べてみました。普及品の修理代ですが、最近は基本は個別修理ではなく一律で修理されるようです。


エプソン
別途ドアtoドアサービス料 1620円
引取修理(ドアtoドア) 11000円前後

廃インクパッドのみ交換料金 4,320円

キャノン
らくらく修理便 全国一律 1,620円→3,240円(2018/11/1から)
一律修理料金 11000円前後


持込しないと14000円前後は修理代としてかかります。普及品クラスなら量販店で買えば修理代前後で十分意に新品が購入できてしまうので修理時間もかかるし、ほとんど誰も修理依頼しないのではないかと思います。

修理するのは高級プリンタ以外は無意味だと言う事になります。精密機械なので修理が大変なのはわかりますが、結果としては普及価格のプリンタは使い捨て感覚で使わないといけないのでしょうね。