今回のコロナウィルスでは消毒用アルコール除菌の製品が店頭にない。あってもキッチン用アルコール除菌製品が少しあるくらい。
ネットで見ると消毒用とキッチン用の違いはアルコール濃度が70%以上か60%程度かの違いがあり、70%以上ないとコロナウィルスには効果なしとか断言した情報が多々。やっぱりキッチン用は効果なしなのかな....
以下、素人がネットで調べた情報なので信じる、信じないは自己判断でお願いします。
①論文『殺菌・抗ウイルス効果に及ぼすエタノール濃度の影響』2019/3
その中の情報では至適濃度範囲(v/v%= vol% → volume/volume%)として
日本薬局方(局 方 )
⇒76.9~ 81.4 v/v%
米国 薬局 方であるUSP-NF(The United States Pharmacopeia-National Formulary ) ⇒68.5 ~ 71.5 v/v % 、
World Healthcare Organization (WHO) ガイドライン
⇒60~80 v/v%
WHOのガイドラインによればキッチン用でも何とか使えそうに見えますね。また、米疾病対策センター(CDC)の指針として「CDCによれば、除菌用のハンドジェルは少なくとも60%のアルコールを含んでいなくてはならない」というコメントが出ているようです。
どうも環境によっても違うみたいで必ずしも高濃度(~100%)が良いわけでもないみたいです。100%とだとすぐ蒸発して効果がないとか、乾燥しているとある程度水分があった方がいいとか。まとめると70%前後がどんな環境でも効果がありそうだということらしい。
ウィルスにはエンベロープタイプと非エンベロープタイプがあってエンベロープのあるウイルスは、アルコール消毒剤からダメージを受けやすいのに対し、非エンベロープのウイルスはダメージを受けにくくアルコール消毒剤が一般的に効きにくい傾向らしい。コロナウィルスはエンベロープタイプ。
この論文によるエンベロープタイプでは45%以上で効果が確認されているようだ。あれれ、効果がなしって書いてあった情報はどういう環境で書かれたのか分からなくなってきましたね。
キッチン用アルコール除菌でも使い方によっては効果が出るのかもしれませんね、少し期待が持てそう(笑)
『フマキラー株式会社』が2020年2月19日に自社製品を使って、新型コロナウイルスと類似するネコ腸コロナウイルスへのウイルス不活化試験を外部試験機関(一般財団法人北里環境科学センター)にて実施し、その効果を確認した記事をHPに載せています。
・フマキラー キッチン用アルコール除菌スプレー(アルコール濃度49v/v%)
・アルコール除菌プレミアム ウイルシャット(アルコール濃度63v/v%)
・ウイルシャット ノンアルコール除菌プレミアム(アルコール不使用)
どれも消毒用アルコール濃度には達していませんが、ウイルス不活化試験(TCID50法による確認)による結果はすべて減少率「99.9%」。
アルコール濃度も考慮すると「ウイルシャット(アルコール濃度63v/v%)」
定価は1210円ですが、現在、売り切れか、価格高騰中ですね~~(><)
フマキラーは会社として「新型コロナウイルスに対しても同様の効果を発揮する。」「以上3品は、手指に使用する商品ではありませんが、商品特性上、手指にかかることも想定し、肌へのやさしさを追求した商品づくりを行っております。」とコメントしてます。
どうも、脂質二重膜をもつエンベロープウイルスの脂質二重膜を溶解するのはアルコール濃度だけでは決まらないようですね。
その他のキッチン用アルコール除菌スプレーの濃度をネット検索で調べてみたところ、TOPVALU(58%程度)、Coop(55%程度)。フマキラーの情報からだと効果があるかもしれませんが、使用は自己責任でお願いします。
追伸:一部報道でホームケア製品などは「コロナウィルスへの効果は科学的に証明されていない」に対してフマキラー社が反論。因みに消毒用だとコロナウイルスのアルコール除菌が効果ありってどうやって証明したんだろうか?? 今までのデータを元に推測してるだけではないのかな? がんばれ「フマキラー」
最近の報道は数値だけとかで判断する傾向があるから怖い。SNSのデマと同じで、報道をすべて信用するのはどうかと思う。専門家でも判断が分かれる事例が多い世の中、もっともらしいこと書くけど、記者も素人のメッセンジャーだからな...
今日、久々にドラッグストアに行ったら、相変わらずマスクやアルコール消毒液はなかったけど、「フマキラー キッチン用アルコール除菌スプレー」が詰め替えも含めて大量に入荷されてました。スプレー式を購入しましたが、価格は400円しませんでした。ネットで調べてみるとまだ数倍する....