医療保障について、県民共済とオリックス生命を比較してみる

 


家族構成の変化に伴い、50代になると保険も「生命保険」型から「医療保障」型にシフトするのが一般的です。勿論、定年世代以降の一般的な生命保険は現状の数倍になり継続は金銭的にも不可能です。

そこで登場するのが私も利用しているコストパフォーマンスに優れた掛け捨て型の「県民共済」の医療保障です。今回は県民共済とオリックス生命の医療保障を比較してみました。


県民共済について

共済というと都道府県共済グループの「県民共済」が有名です。名前にはそれぞれの都道府県名が一般的につきます。以前にも書いたかもしれませんが神奈川県だけは「全国共済」という名前で呼ばれています。何故かと言うと、すでに「かながわ県民共済」という非営利団体が同様な組織を運営しているためです。神奈川県は紛らわしいですね!!

一般的に県民共済は今住んでる県で1件しか加入できませんが、神奈川県では「全国共済」と「かながわ県民共済」同時に加入できる特殊な地域です。

また、引越しなどした場合は、新たな住所で県民共済に加入できるため、以前の県民共済を解約しない場合は2ヶ所で同時に加入できます。

県民共済の特徴として、基本、保険料は掛け捨てですが、非営利団体なので支払い保証金が少なくて余った場合は、還付金として戻ってきます。地域によっても違いますが、大体、実績としては20~30%は戻っています。


医療保障部分の比較

保険を比較するのは条件が色々あってなかなか簡単ではありませんが、第一優先の条件として65歳で「入院保障が一日5000円」を基準にして、それ以外の保証がどうなるかを見てみます。

共済型は「生命共済:熟年型」のデータを使います。生命共済は年齢で入会申し込みが制限されていて、18~64歳と65~69歳の2種類あり、補償内容も総合保障型から熟年型に分かれています。

 ①18~64歳 補償期間18~64歳

 ②65~69歳 補償期間65~85歳

①の年齢で加入すると何もしなければ自動的に②に継続移行します。但し、年齢が上がるため補償内容はほぼ半減します。

また県民共済でもこの系列以外にも保険料が少し上がって先進医療付きとかの新しいタイプのシリーズも出していますが、今回は入院費用をメインに比較します。

オリックス生命は新キュア<かんたんプラン>、県民共済は熟年型を選んでみました。新キュアはホームページから直ぐに見つかりますが、新キュア<かんたんプラン>は検索しないと見つからないかもしれません。


種類 新キュア<かんたんプラン> 熟年型
月額 下記参照 4000円
年齢 入院 入院 死亡
60 5000 10000 460万円
65 5000 5000 200万円
70 5000 5000 100万円
75 5000 5000 100万円
80 5000 2500 60万円
85 5000 *** ***
90 5000 *** ***
95 5000 *** ***
100 5000 *** ***


また、オリックスル生命のホームページからだと60歳以上の月額払いの金額はわかりません。パンフレッドを取り寄せると追加のペーパーに書かれています。

上手い戦略ですね、パンフレッド取り寄せるために個人情報を集める方法としては~~

 60歳 3968円(男性) 3011円(女性)

 65歳 4799円(男性) 3630円(女性)

掛け金は一生変わらないことと、県民共済と違って85歳以降も続けることができます。

県民共済は還付金があるので4000円×70%=2800円、但し、将来的にはきっと還付金は減ってきます。死亡時の保険金額を、他の方法で準備可能なら医療に特化したオリックス生命の医療保険もかなり有望な選択肢になりそうですね。

共済型は年齢と共に入院保障が先細りになり85歳でなくなってしまいますが、メリットとしては月払いの金額が還付金もあり、安くなります。この辺をどう考えるか個人によって考え方が違うともいます。

私は終身保険で死亡時の保険金額はすでにあるので、今度乗り換える予定です。入院保障は5000円、7000円、10000円とありますが、その場合は5000円+県民共済もありかと思います。