二日酔いとメチルアルコール(メタノール)の関係




二日酔い対策は第一は「飲みすぎないこと」、その次に「お酒の種類を選ぶこと」です。
でもどんなお酒を選んだらいいか...



私の経験から

蒸留酒系は「悪酔い」、或いは「二日酔い」しづらいと言うことをよく耳にしますが、私自身の経験からもそんな感じがします。イメージでは影響の少ないお酒は

 醸造酒   < 蒸留酒
 赤ワイン  < 白ワイン
 安い日本酒 < 純米酒

ざっくり言うと蒸留酒系が一番いいと思ってました。


アルコールの種類と言うのは

しかし、その理由がよく分かりませんでした。しかし、どうもアルコールの種類も影響しているらしいという説がネットなどで調べると書かれています。

1)エチルアルコール(C2H5OH) 消毒液や食物添加物

エタノールとも言われ、体内に入るとアルコール分解酵素によって「アセトアルデヒド」
→「酢酸(お酢)」へと分解されます。

エタノールの呼び方
アルコール濃度の高い順に以下のように呼ばれています。

 無水エタノール(99.5vol%)
 エタノール(95.1~96.9vol%)
 消毒用エタノール(76.9~81.4vol%)

醸造アルコールとは

食用に用いられるアルコール分(エタノール)のこと。原料には主にサトウキビが用いられ、サトウキビの糖蜜に酵母を加えて発酵させてアルコールを発生させたものを蒸溜させることによってできあがります。ちなみにこの醸造アルコールをアルコール度数が36%以下になるように薄めたものを甲類焼酎と呼びます。




2)メチルアルコール(CH3OH) 主な用途は工業用

メチルアルコールは「メタノール」とも言われ、体内に入ると同じアルコール分解酵素によって毒性の強い「ホルムアルデヒド」→ 蟻の一種が持つ毒液に由来する「ギ酸(蟻酸)」に分解されます。

個人の家で使用する場合は燃料用がほとんどだと思います。アルコールランプのやさしい光を楽しんだり、紅茶などのお湯をアルコールランプでゆっくり作り出したりと...

燃料として使う場合、エチルアルコールも使えると思いますがメチルアルコールに比べると熱量が低く、値段もかなり違います。





お酒のアルコールは「エチルアルコール」なのですが、どうもお酒の原料によって僅かですが、「メチルアルコール」が含まれてしまうようです。飲んだアルコールの全体量が一番影響は大きいのでしょうが、どうもこの「メチルアルコール」の摂取量によっても影響が出るらしいです。

ワイン・ブランデー・ウィスキーなどにも比較的多く含まれていて、人体に損害を与えない程度のメチルアルコールの量でもその分解にエチルアルコールの実に10倍の時間を必要とします。この分解に必要な時間が悪酔いの原因になってるみたいです。



お酒の種類による分類

メチルアルコール有り
 醸造酒(赤ワイン/白ワイン/日本酒/ビール)
 蒸留酒(ウィスキー/ブランデー/テキーラ/バーボン)

メチルアルコール無し
 蒸留酒(焼酎/泡盛/ウォッカ/ジン)


結論としては

蒸留酒などは銘柄などによってはメチルアルコールを含有しないものもあったりしますが、特に赤ワインにはメチルアルコールが多く含まれているようです。

総合的に見ると居酒屋でよく飲まれるチューハイ系は二日酔いしにくいカクテルなのかもしれませんね。ウィスキーとかの蒸留酒でも二日酔いしやすいとは...

ま、たくさん飲まないのが一番の二日酔い対策だとは思いますが(笑)

メチルアルコールの「有り無し」と二日酔いとの関係は私の経験とはピッタリと一致してる感じです!!